ストレスとは

人間にとって心や体の負担となる出来事を⑴ストレッサー（ストレス要因）といいます。そのストレッサーによって引き起こされた反応を⑵ストレス反応、ストレスを受けて元に戻そうとする反応を⑶ストレス耐性といいます。

この⑴ストレッサー⑵ストレス反応⑶ストレス耐性を合わせてストレスと呼びます。

ゴムボールを指で押さえつけた時、指がストレッサー（ストレス要因）、ゴムボールが凹んだボールがストレス反応です。

軽い力で押しただけなら、ボールは弾力性があるので元の形に戻ります。これがストレス耐性です。また長時間ボールを押さえていると歪んでしまい、元の状態に戻りにくくなります。このような状態がストレスによる病気です。

⑴ストレッサー（ストレス要因）は以下のようなものがあります。

・物理的ストレッサー　騒音、熱さ、冷たさ、など

・化学的ストレッサー　化学的による刺激など

・生物的ストレッサー　花粉、細菌など

・心理的ストレッサー　人間関係など

特に多いのがこの心理的ストレッサーです。この人間関係による要因は、不安感や焦燥感、怒りやうつ、と言った精神的症状や、倦怠感や不眠、などの身体的症状、を起こし、また作業効率の低下や過食などの行動的症状が現れます。

⑵ストレス反応

ストレッサーによる刺激に抵抗出来なかった時に起きる反応をストレス反応といいます。その反応には下記のようなものがあります。

・心理的な反応　不安感、イライラ、集中力低下、忘れっぽい、楽しくない、怒りっぽい、意欲低下、自信喪失があります。

・身体的な反応　肩こり、動悸、息切れ、下痢、便秘、食欲不振、不眠、肥満、など

・行動的な反応　過食、拒食、飲酒や喫煙量が増える、欠勤、遅刻、など。